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東京トランスマーチ2022における問題について 国民民主党、新社会党からのご回答(12月10日締め切り)

東京トランスマーチ2022に賛同と連帯のあいさつを寄せたすべての政党と議員のみなさんに公開質問をし、12月10日までにemailにて当会にご回答くださるようお願い申し上げましたところ、公開を前提としたご返答を以下の2党から頂戴しました。
女性の人権が軽視され毀損されているこのような現実を前にしながら、人権擁護を掲げているはずの、社会民主党、日本共産党、立憲民主党、れいわ新選組、緑の党グリーンズジャパンの各党からお返事を頂けなかったことは、誠に残念です。

 


12月9日回答 国民民主党

2022年12月9日

No! セルフID 女性の人権と安全を求める会 御中

国民民主党男女共同参画推進本部

公開質問状に関するお問い合わせについて(回答)

 拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、2022年11月18日付けの貴信にて国民民主党代表玉木雄一郎宛にご依頼のありました公開質問状の件につきまして、下記のとおりご回答申し上げます。

敬具

 国民民主党は、「自由」「共生」「未来への責任」を綱領に掲げ、「公正・公平・透明なルールのもと、多様な価値観や生き方、人権が尊重される自由な社会」、「誰もが排除されることなく、互いに認めあえる共生社会」、「未来を生きる次世代への責任を果たす社会」を目指しています。こうした理念の下、Transgender Japan の掲げる「すべてのトランスジェンダーが差別されることがない人権が擁護された社会を目指して活動する」という姿勢に賛同し、11月12日に開催された「Tokyo Trans March 2022」に連帯のメッセージを送りました。
 私たちは、トランスジェンダーと自認されている方の中においても、多様な価値観や生き方がある一方で、トランスジェンダーの方への対応に関して様々な懸念を持たれている方々がいらっしゃることから、「誰もが排除されることなく、互いに認めあえる共生社会」に向けて、様々な立場の方から意見を伺い、「対決より解決」で「新しい答え」を作り出さなければならないと考えております。
 11月12日に開催された「Tokyo Trans March 2022」において、賛同団体の一つがTwitter の公式アカウントで「ターフや反売買春フェミを踏みしだいて」とツイートしていたことや、「Fuck the TERF」とのプラカードが掲げられていたことは承知しておりませんでしたが、一部の参加者が考え方の異なる他者に対して、侮蔑的な表現を用いて批判していることに対しては、遺憾の意を表します。
 Transgender Japan の掲げる「すべてのトランスジェンダーが差別されることがない人権が擁護された社会を目指して活動する」という考え方が来年以降の「Tokyo Trans March」に体現され、参加者が侮蔑的な表現で意見を表明することがないように望みます。国民民主党は、今後とも一人一人がかけがえのない個人として尊重される社会づくりに、党を挙げて全力で取り組みます。

以上


12月9日回答 新社会党

No!セルフID 女性の人権と安全を求める会 御中

「東京トランスマーチ2022」に係る「質問」について

 貴会のご奮闘に敬意を表します。
 さて早速ですが「東京トランスマーチ2022」の開催にあたり、新社会党は参加されたすべての皆さんに、連帯のメッセージをお送りしました。その件についての「質問」がありましたのでご回答申し上げます。
 新社会党は、「平和・人権・環境・正義」を掲げ、差別のない社会の実現をめざす政党として結成されました。
 今夏の参院選で十数年ぶりに国政選挙に参加し、多くの生きづらさを抱える当事者の人々と接する機会を得ました。その中でトランスジェンダーの人々に対する差別や、トランスジェンダリズムを主張されている人々によるトランスジェンダリズムに反対する人々に対する攻撃が激しさを増している現状を学びました。しかし、その現状にどう対応し、どう変えるべきか、新社会党は現時点では見解をまとめられていません。
 今回のメッセージは、そのような党の現状の反省と共に、差別の根絶と権利拡大のために闘う決意を表明するものとしてお送りしました。
 私たちは今秋から「ジェンダー問題学習会」を始めました。まだ、2回の学習会ですが、「性自認」の是非を含め、大きな意見の対立があることを認識したところです。
 今回「東京トランスマーチ2022」に対する貴会のご指摘について、率直に申せば新社会党は当日の集会に参加していないので事実関係を認識する立場にはありません。
 いずれにしても残念ながら新社会党は、現段階では「ジェンダー問題についての見解」、ならびに質問にご回答するだけの党見解をまとめる段階ではないことを申し上げるほかありません。
 今後、数回続けられる「ジェンダー学習会」を通して、党としての一定のジェンダー問題への見解をまとめることになります。その過程で貴会からの問題提起も含めて検討させていただきます。
 大変に不充分である事をお断りした上での、新社会党として現時点での回答とさせていただきます。  

2022年12月9日 新社会党中央本部
中央執行委員・総務局長 千葉雄也


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